メンタリストDaiGoさんの炎上の問題点を考察_より良い社会を作るために私たちが考えなければいけないこと

ニュースを考える

こんにちは、ロジマスです。

日常のニュースを取り上げ、頭が良くなるニュースの考察を行っています。

本日取り上げたいのは、最近よくニュースになっています、メンタリストDaiGoさんの炎上事件に関して考えていきたいと思います。

皆さんは、このニュースを見ましたでしょうか?

このニュースを見て、「メンタリストDaiGoさんがホームレスに対して差別発言を行い、炎上して自業自得だ」という解釈だけで、終わらせていないでしょうか?

それでは、ニュースの情報を鵜呑みにして、思考停止してしまっています。

このニュースからはもっと考えるべきことがあります。

私がこのニュースを見て、考えたこと思ったことを皆さんも一緒に考えていただければと思います。

メンタリストDaiGoさんの炎上事件とは

「そもそもメンタリストDaiGoさんの炎上事件って何?」、「「メンタリストDaiGoさんって何をやらかしたの?」という方のために簡単にメンタリストDaiGoさんの炎上事件を振り返りたいと思います。

まず、2021年8月12日の動画で、メンタリストDaiGoさんが以下のような発言をしました。

 ・僕は生活保護の人たちにね、お金払うために税金納めてるんじゃないからね

 ・生活保護の人達に食わせる金があるんだったら、猫を救ってほしいと僕は思うんで

 ・生活保護の人生きてても僕は得しないけどさあ、猫は生きていれば僕得なんで

 ・猫が道端で伸びていたら可愛いもんだけど、ホームレスのおっさんが伸びてたらなんでこいつ我が物顔で段ボール引いて寝てんだろうなって思うもんね

 ・人間の命と猫の命は僕人間の命が重いなんて全く思っていないからね

 ・自分にとって必要がない命は、僕にとって軽いんで

 ・どちらかっていないほうがよくないホームレスっていっちゃ悪いけど

 ・いないほうが良くない?いないほうがみんな確かにさ命が大事って思ってるよ人権もあるから、形上大事にするよでもいない方がよくない?

 ・正直邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん

 ・猫はでも可愛いじゃんって思うけどね

 ・元々人間はね、自分たちの群れにそぐわない社会にそぐわない、群れ全体の利益にそぐわない人間を処刑して生きてきているんですよ

 ・犯罪者を殺すのと同じですよ。

 ・犯罪者が社会にいると問題だし、皆に害があるでしょう。

 ・だから殺すんですよ

 ・はい同じですよ

https://www.youtube.com/user/mentalistdaigo

この発言が炎上し、様々なニュースで取り上げられ、いろんな発言力のある方々からも批判をされました。

その後、メンタリストDaiGoさんは8月14日に謝罪動画を配信しましたが、その謝罪動画にも批判が集まりました。

そして、現在メンタリストDaiGoさんは8月14日以降、動画を自粛しています。

さらに、広告出演をしていた 『霧島天然水 のむシリカ』の広告起用も自粛される結果になりました。

メンタリストDaiGoさんの炎上事件の表面上の問題点とは

メンタリストDaiGoさんの炎上事件の問題点はもちろんメンタリストDaiGoさんの生活保護を受けている人やホームレスの方に対する過激な差別発言です。

差別の定義は難しいですが、調べてみると

人間は生まれながら心身両面にわたってきわめて大きな可能性を潜在的にもっており、この可能性を自ら伸ばそうとするのは、人間の本性である。こうした可能性を実態化することによって、より有利な条件を獲得しようとする個人または集団の行為を、その個人または集団に付随する特性、または架空につくられた特性に基づいて他者が阻止する行為、これが差別である。

https://kotobank.jp/word/%E5%B7%AE%E5%88%A5-169844

という記載がありました。今回の事象は差別かどうかでいうと、ホームレスという集団に対して、より有利な条件を獲得しようと行為を阻止することにつながりかねないので、差別といってもおかしくはないかと思います。

確かに、これだけ発言力のある方が、差別発言を配信することは問題です。

しかし、皆様は、「メンタリストDaiGoさんが差別発言をして、炎上してる。自業自得だ。」という解釈だけで、終わらせていないでしょうか?ニュースの情報を鵜呑みにし、思考が停止してしまってはいないでしょうか?

メンタリストDaiGoさんの炎上事件の裏に隠れている問題点に関して、一緒に考えてみてください。

メンタリストDaiGoさんの炎上事件に隠れる裏側の問題点を考察

では、メンタリストDaiGoさんの炎上事件の裏側に隠れる問題点は何なのでしょうか?

まずは「メンタリストDaiGoさんが炎上した」というメンタリストDaiGoさんを単純に悪者にする思考ではなく、「メンタリストDaiGoさんを炎上させた」と別の主体を作ってみましょう。

いったい誰がメンタリストDaiGoさんを炎上させたのでしょうか?

まずは、批判のツイートなどを沢山投稿された視聴者の方がいるかもしれません。

次に、メンタリストDaiGoさんの批判のニュースや記事を流したマスコミもあるかもしれません。

そして、マスコミに出演し、メンタリストDaiGoさんを批判する権力者の方もいるかもしれません。

これを挙げだすときりがないので、皆さんもお時間があるときに考えてみてください。

このような主体を転換することで思考が進むことがあります。

では、視聴者にとってメンタリストDaiGoさんが炎上することの利益は何でしょうか?

ひとつに、悪い人を批判してやろうという正義感があるかもしれません。

他にも、「人の不幸は蜜の味」ということわざがあるように、不幸になっている人が面白く、同調しただけの人もいるかもしれません。

次に、視聴者にとってメンタリストDaiGoさんが炎上することの利益は何でしょうか?

マスコミは視聴率の取れることがあると利益になるということがあるかもしれません。

最後に、批判的な意見をする権力者にとってメンタリストDaiGoさんが炎上することの利益は何でしょうか?

もちろん、これだけ炎上している中でメンタリストDaiGoさんを肯定すると自分もたたかれてしまいますから肯定はできないかもしれません。

利益があるとすれば、メンタリストさんを批判することで、自分の好感度があがるかもしれませんね。

ここまでの考察で、他にも悪い人がいると言うことが言いたかったわけではありません。

それぞれの関係者が自分の利益に基づき合理的に行動した結果、炎上を発生させ、炎上を起こした人を社会的に排除してしまう構造が今の世の中にはあるのです。メンタリストDaiGoさんにだけでなく、いろんな人が日々炎上していますよね。

メンタリストDaiGoさんを指示する立場の視点に立って考えてみる

皆さんはメンタリストDaiGoさんの否定派の人が多いかと思います。

ここでは無理やりメンタリストDaiGoさんを指示する立場の視点になって考えてみましょう。

視点を切り替えることで思考が進むことがあります。

指示する側は何と言うでしょうか?

まず、「あれだけ論文の内容などを分かりやすく紹介し、社会に貢献できる人は少ない。それを排除してしまうことは社会にとって大きな損失だ」という意見が考えられます。

確かに、私もメンタリストDaiGoさんの動画を見たことがありますが、論文の内容を日常の悩みにつなげあわせ、分かりやすく短時間で紹介されています。

これは単純にすごいなと思います。

論文の内容なんてそもそも読むこと自体が大変ですし、なかなか読んだはいいが日常と繋げられず、結局いかせなかった人も多いのではないでしょうか?

次に、「結局彼が投げかけたかった『ホームレスの人や生活保護の人は優遇されすぎではないか』という問題は隠されてしまった」という意見も考えられます。

過激な差別発言はあったにせよ、メンタリストDaiGoさんが本当に言いたかったのは、「生活保護の方やホームレスの方は優遇されすぎではないのか」という問題意識なのではないでしょうか?

その問題意識の成否は言ったんここでは言及しませんが、その問題意識は確かに隠れてしまいました。さらに現在では、「生活保護やホームレスに人を優遇することが正義だ」みたいな空気が出始めていることも感じます。

優秀な人を一つのミスで排除してしまう構造の解決策に関して

では、メンタリストDaiGoさんのような優秀な方が一つのミスで排除されしまうことによる損失を防ぐためにはどうすればいいのかを考えてみましょう。

さきほどご紹介をした通り、それぞれの関係者が合理性のもと行動をしていますから、この構造を改善することはとても難しいです。

一つのアイデアとして、「批判をする際は、必ず代替案を言うということを徹底する。ただ批判を言うだけの人を批判するような風潮を作る」というのはいかがでしょうか?

批判をすることは簡単です。しかし、批判をしているだけでは議論は何もいい方向に進みません。(皆さんも会議などで、批判しかせず、代替案を出さない人にイラつきを覚えたことはないでしょうか?)

今回のDaiGoさんの発言も、「確かに差別的な発言は問題だが、私なら〇〇のように発言する」や「確かに差別的な発言自体は問題だが、メンタリストDaigoさんが投げかけた問題意識に対して私はこう思う」というような代替案を伴った発言が増えていれば、議論が活発化し、社会はもっと良くなっていくのではないでしょうか?

まとめ

今回の考察では、メンタリストDaiGoさんの炎上事件を扱ってみました。

メンタリストDaiGoさんの差別的発言を受け「自業自得だ」で終わってしまうのでは、ニュースを鵜呑みにして思考停止してしまっています。

より深く考え、その裏に潜む「炎上を起こし、炎上した人を排除してしまう」仕組みの問題点や「これだけ論文の内容を分かりやすく、紹介している人を簡単に排除してしまっていいのか」という問題点についても考えていっていただきたいです。

私としては「ただ批判をするだけの人を批判し、批判をする際は代替案を必ず出すような文化を作っていく」ことができれば社会はもっと良くなるのではないかと思いました。

他にも「私はこんなことを考えたよ」などの意見があればぜひ教えてください。

みんなで一緒に思考力を鍛えていきましょう。

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